ウォールフラワー

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クリス・コワンコ/コワンコ
Chris kowanko / Kowanko

初めてニール・ヤングの声を聴いた時のスティヴン・スティルスもそう思ったろうか。
修が享(アキラ)を見捨てられないように(傷だらけの天使/”野ブタ。の修二と彰ではない)
ジャック・ワイルドがマーク・レスターを守らずにいられなかったように(小さな恋のメロディ)
世の中には面倒を見させてほしい!と思わずにおられない弟タイプの男というのがいるものだけれど
同様にそう思わせる「弟声」というのも稀にある。
ついに弟を持つことのなかった弟たちが陥りがちな兄気質/スティルス、修、ジャック的なものの中にひっそりとあるゲイ成分を刺激し増幅する危うい声。
クリス・コワンコのその声はルー・リードの”コニーアイランド・ベイビー”とよく似たギターの響きに導かれて現れ歌い出す。
やはりルー・リードさらにはニール・ヤングを思わせる
不安定で儚げな声質と強烈な孤独感を滲ませた歌いぶりに
胃のあたりがギュっとなる。
世の中にも自己にもうまく馴染まない自分というピースへの苛立ちと哀しみを
画布にぶつけたような自画像も
人を遠のけまた強く惹き付ける彼の世界を露にして鮮烈。

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ギターの絡みを中心に据えた簡潔で硬質で叙情的な音作りは
パティ・スミス・グループのレニー・ケイ。
名曲”ウォールフラワー””ヴィジランテ”を含むクリス・コワンコ
92年のデビュー作です。
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by miracle-mule | 2009-09-18 02:37 | アーカイヴス
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