レナード・コーエンの羨ましい老後

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レナード・コーエン / ディア・ヘザー
Leonard Cohen / Dear Heather

三人の才能溢れる女性プロデューサーが用意した舞台で
コーエンが実に気持ち良さげに呟いて歌って、
風の通り抜ける洞穴みたいに唸っている。
シャロン・ロビンソンはゴスペル的情感豊かに
リアンヌ・アンガーは理知的に
アンジャニ・トーマスは愛らしく
メロディーを掘り下げ彫り上げて背後からLCを支え
歌に内包された世界を押し拡げている。
大海原にたゆたう小舟の如きビートが
じんわりと聴き手の芯を熱する
シャロン・ロビンソンの03" The Letters ".
ピアノとベースを中心に据えたシンプルな音作りで
朗読の魅力を思い知らされるリアンヌ・アンガー、プロデュースの
07"Villanelle for Our Time".
風薫る可憐なスコティッシュ〜カントリー風味に心和む
アンジャニ・トーマスの手がけた010"Nightingale"と
ヴァラエティに富んだ構成も見事。
それにしてもLC、ファンにもミュージシャンにも女性にも
羨ましいくらい愛されてる。
願わくば老後というものはこうありたいものです。
また04"Undertow"での紗のかかったアンジャニのヴォーカルが
石川セリにそっくりでなんだかとても得した気分。
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by miracle-mule | 2009-12-30 01:56 | 新着CD
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