長崎と京都。
大切な友人が遠路weekend booksを訪ねてくれた。
はるばる来てもらったのだから
この地ならではの場所に案内したいと思いながらも
日頃の不精が祟ってなかなか目標が定まらない。
苦し紛れに水を巡る旅と称して
清水町の柿田川と三島の源兵衛川へ。
まずは柿田川。
川底の砂を巻き上げて富士の雪解け水が湧き出している。
水は巨大な蒼いレンズのよう。
この川には上流がなくて、国道一号線の真下のここでいきなり地下から現れる。
切れるように冷たい水がたっぷりと流れて行くけれど
(多分)一キロも行かぬ間に狩野川に注いであっさり消えてしまう。
お次ぎは三島の街中に突然現れる源兵衛川。
川沿いの遊歩道は周辺より五℃くらい気温が低い感じ。
水面と靴底の高さが変わらないから水が近い。
猛暑の光をゆらゆら反射して水と水を巡る世界の美しさや効用が
いつにも増して実感されたけれど楽しんでもらえたろうか。
二日とも富士山は雲に隠れたままで
見せてあげられなかったのが心残りだけれど
それはまた次回のお楽しみということで。