わななくくちびる

i TunesやYou Tubeで音楽をかけていてまことに便利だなと思うのは
好きな箇所気になる箇所をドラッグひとつで簡単にリピートできるところ。



導入部のピアノともヴァイオリンのピッキングともハープともとれる弦の響きや
不可思議に進行するストリングスの和声など
聴き所満載のScott Walkerの名曲"Boy Child"には
この便利な機能を使って繰り返し味わいたい箇所がまた別にある。
それは一分二十秒あたりから始まる
Go seek the Lady who will give,not take away
という一節の中の「will」の発音で
ここがとにかく気持ちよいのだが
さらに、つい夢想されるこの部分を歌うScottの下唇や口もとの
わななくような動きには男の色気が集約されているようでたまらない。
この見たこともないわななきに何故ここまで惹かれるのか
我ながら不思議だったのだが過日この口真似をしていてはたと気づいた。
(何故口真似などしているのかな)



ほかでもない熱心なScott支持者でもあるDavid Bowie畢生の名唱でも知られる
"Wild Is the Wind"である。
4分55秒(You Tube 版では2分37秒)あたりから繰り返され5分20秒(同3分07秒)で絶頂を迎える「Wild is the wind」
というフレーズの「Wild」の「ル」が「ウ」に聴こえるあの感じが
"Boy Child"の「will」とドンピシャ重なるのだ。
デフォルメされ芸の域まで高められたあのわななきも
僕の口真似を通してピタリとScottのピースが収まるのだった。
そこのところはこのpvで確認できます。
徹頭徹尾クールなScottとは対照的に
万感の想いを込めて歌い上げるBowieだけれど
そのScott好きは口元に露でした。


沼津市大岡509-1 weekend books内 音楽図書館 miracle-mule
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by miracle-mule | 2011-09-07 22:46 | ノート
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