目下の一曲3 フランク・ロイド・ライトに捧げる歌

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ちょうど二年程前スコット・ウォーカーに再会して以来
もともと興味のあった快と不快の境界エリアが
大きな関心事としてずっと頭の中に居座って今も立ち去る気配がない。
例えば"It's Raining Today "の背景で鳴り続けるストリングスらしき響き。
協和と不協和の綱引きがこの先どちらに転んでいくのか
気をもませながらもスリリングなことこの上ない。

サイモンとガーファンクルにこうした不安定(不安)の美を求めるひとがどれだけいるのか知れないけれど
この曲は間違いなくこうした系譜に連なる美曲だと思われます。
アートの美声とフルートとパーカッションが印象的な曲の背後に
ひっそりとミックスされた 淡い霞のようなストリングスのうねりは
死者フランク・ロイド・ライトと語らって
生と死の境い目の揺らぎ、不安の美を見事にを映し出す。
ドラマティックな シングル”明日にかける橋”のB面に
この曲をすべり込ませたサイモンのセンスにあらためて脱帽。
陽の光が日々弱まってもうひと月もすれば
巷が来訪する死者で賑わうハロウィンがやって来る。
今年はスコットとこの曲でその日を待 つことにする。



沼津市大岡509−1 音楽図書館 miracle-mule
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by miracle-mule | 2011-09-22 02:26 | ノート
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