M. ウォード/ポスト・ウォー
M. Ward / Post - War
”ベルリン天使の詩”が”メンフィス天使の詩”と名を変えて
デイヴィッド・リンチの手でリメイクされる。
”ジギー・スターダスト”のボウイが
アコギを抱えた銀ラメ・ジャンプスーツ姿のエイリアンとして
地球に降りて来たように
リメイク版の冒頭シーンでは
ジュード・ロウ扮する赤いバンダナにウェスタン・ブーツの天使が
アコギを弾き”M.ウォードの声で本作の”ローラーコースター”を歌いながら
地上に降り立つのだった。
というのはもちろんウソですが
そんな夢想を誘うM.ウォードの
山肌を覆って降りてくる霧のようにくぐもった声と演奏による
普段着のゴシック・ロマンとも呼ぶべき2006年の作品です。
(1)の”ポイズン・カップ”というタイトルが示すように
静かな余韻が尾を曵く、甘い毒に満ちた一枚。
おかしくも不思議なPVは
こちら。