ハート・オブ・サタデイ・ナイト

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トム・ウェイツ/土曜の夜
Tom Waits / The Heart of Saturday Night

友人が借り出してくれたのにつられて久々に聴いたトム74年のセカンドです。
もしもジャズ・ヴォーカルというものがスタイルの純化ばかりに捕われず
このアルバムのように様々な要素をたくさん抱え込んだ芳醇な世界を
持つものに育ってくれていたら
ジャズは自分にとって今よりもずっと敷居の低い親密な音楽になっていたのにと
思わせずにはおかない裏通りの小夜曲集ともいうべき作品です。
憂いと優しさとすえた匂いに満ちた旋律が
ナイト・ホークたちの心の有り様を安いネオンのように映して見事です。
余談になりますが
この作品をひな形に舞台をもう少しだけ明るい場所に移したのが
ビリー・ジョエルの”ストレンジャー”だったのではないかと言えるくらい
両者は似ているように思えますがいかがでしょう。
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by miracle-mule | 2008-05-18 11:08 | アーカイヴス
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