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富士吉田月江寺界隈

今回はatelier-f,weekend booksと
三者合同で第一次富士吉田探索を敢行(観光)致しました。

まずは隣町、裾野市の月光寺で蓮を愛でてから
いざ富士山の向こう側へ。

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富士吉田の月江寺界隈は
映画”Always"の夕日町が個々の建物が建替えという延命の手当も受けず
地区一帯が再開発の名目で丸ごと命を絶たれることもなく
そのまま50歳分歳をとったような
何というかレトロでは済まされない街でした。
メインストリートこそかろうじてレトロに枠に収まっているものの
ひとつ角を曲がると殆どひと気のないうらびれた路地があり
さらにその路地を起点にして
両脇に崩壊寸前の建物が並ぶ一層凄みの効いた路地がいくつも延びている。
夏の日差しもあいまって
路地に積もった時間の塵が目に見えるような
いささか現実離れした迷路感に
幻惑されずにはいられない。
廃墟、廃屋、その一歩手前の現役らしき店や家。
あっさり壊されず、少しづつ朽ちていくのを見ると
家や街も生き物なのだと実感します。

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シエスタ中の本屋さん。
昼休みは長くてお昼から15時までだったはず。
時間の流れが他所と違ってる。

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町内の集会所のよう。

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立派な医院。
立派さも過ぎるのもちょっと怖い。

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大きな側溝のような川だけど水はとてもきれいに見える。
水量はそれほどでもないけれど急勾配ですごい勢いで流れていく。
同じ富士山の雪融け水でもこちらは相模湾に注ぐのだという。
沼津・三島の水は駿河湾行き。

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廃屋。

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生業という言葉が思い浮かんで来る。
一階のガラス戸がいい感じ。

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こちらは長屋の廃屋。
かと思ったのだけれども飲み屋の看板がひとつ出ていた。
現役みたいです。
たたんだ店も含めて飲み屋や小料理屋が異様に多い。
織物で賑わっていた昔こんな路地が酔客で埋まっていたシーンを
目の前の光景に重ね合わせると
近過去SFを見るようななんとも不思議な心持ちになる。

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森永牛乳の牛乳受。
木製の巣箱のよう。
かつて牛乳は配達してもらうものだった。

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歩き疲れて目当てのカフェ月光で一服。
お店のひとの好きな物だけでできている空間のお裾分けをいただく。
コーヒーと抹茶パフェ。
おいしい。
当地にも新しい動きが芽吹いているのを知って
まったく無責任な立場なれどうれしくなる。

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by miracle-mule | 2008-08-20 02:02 | 街のバロック
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