カテゴリ:day after day( 102 )

ミック・カーン

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四日ミック・カーンが亡くなった。
肺ガンで闘病中だとしばらく前にネットで知り
なんとか元気に戻って来て
もう一度熟し切ったJapanを聴かせて欲しかったが叶わなかった。
一方通行といえども30年以上の付き合いともなれば
疎遠な知人や親戚を失うより正直つらい。
こういう経験を重ねて自分の番を次第に覚悟していくのだろうか。
フレットレス・ベースの特異なプレイと不穏なサックス。
そしてあのからくり人形じみた動き。
得がたい人をまたひとり失った。

"Visions of China"
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by miracle-mule | 2011-01-07 00:07 | day after day

あけましておめでとうございます

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一年のスタートに何を聴こうか。
スコット、フェリー、ルーファスそれともスプリングスティーン。
ひょんなことからトム・ウェイツがかかってしまった。
しかも聴き惚れちゃった”クロージング・タイム”。
あわててスコット・ウォーカーに切り替えたけれど後の祭り。
しがないやさぐれた一年になりそうです。
でも本当のところは
連れあいに付き合わされて見ていたジャニーズの年越し特番での
Kink kids”硝子の少年”。
それってどうなの?
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by miracle-mule | 2011-01-01 12:21 | day after day

痛いよう

またまた腰を痛めて泣きながら横になっています。
昨日仕事場でちょっとした力仕事の後、中腰になった途端腰に電流が走り
あっと叫んで中腰のままサルのミイラみたいに固まりました。
「どうしたんですか?」
『だいじょうぶ?」
と駆け寄ってくる同僚たち。
さも心配そうに声をかけてくれるのだが
覗き込むどの顔にも満面の笑顔が浮かんでいるのはどうしたことか。
まあいい、これでギックリも四度目だ。
救急車の世話になった四年前以来経験値も上がったし
そうした無慈悲な反応にも慣れている。
落ち着いたものである。
ただ痛くてちょっと泣いているだけだ。
痛いよう。

今日届いたブルース・スプリングスティーンの
Darkness on the Edge of TownのBoxセットに
かつてブルースがパティ・スミスに送った
"Because the Night"が入ってた。
うれしさのあまり笑顔で身悶えしたら
腰に焼きごてをあてられたようになって
また泣いた。
うれし泣きってこんなんですか。

腰に手を当てて泣いているばかりで音楽図書館開館の準備が進まない。
荷物の搬入だけは済んだものの他はまったく手つかずのまま。
サルのミイラに成り果てたmiracle-muleの明日の月はどっちに出ている?..?
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by miracle-mule | 2010-12-07 21:34 | day after day

チャント

昔幼児の頃にお世話になった方の告別式に行ってきた。
我が家と同じ日蓮宗のお坊さんだったのだけど流儀が異なるようで
選ばれたお経は聞き覚えのないものだし
何より読経の発声がまるきり違う。
お顏もダライ・ラマ似でありがたさも段違い。
法事の際に聞かされるお経が点から点へといわば線的に伝わって来るのに対して
今日の導師さまとアシスタントのお坊さんのデュオは
マルチ・ディメンショナルというか5.1サラウンド的で
なんというかサウンド体験としてのお経といった感じ。
ふたりの声が共鳴して、干渉して、ハウリングを起こして
ぶわんぶわんと唸りを上げたり月の裏側みたいに静まるたびに
こちらの脳は酔っぱらったように揺れて形の定まらない幻を見る。
おかげで哀しみもちょっとやわらいだ。
宗教がアヘンだというのがこの辺りを指すのならまことにわかりやすい話。
伝来した当時の仏教では
読経は赤青橙なんかの原色が溢れたお堂の中で
揺らめく灯りに照らされた金ぴかの仏像を背景に鉦や太鼓が打ち鳴らされる中
大人数で交響曲みたいにスペクタクルに行われた、
のじゃないかというようなことを昔五木(寛之)さんが書かれていたけれど
ほんとにそうだったんだろうなと納得させられるパフォーマンスでした。
けっこう長いお経だったんだけど
あの潮焼けしたような渋いのど、もう少し聴いていたかった。
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by miracle-mule | 2010-10-22 02:32 | day after day

俊と賢、詩とピアノ

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となり町の富士市で開かれた
谷川俊太郎(朗読、ヴォーカル)、谷川賢作(ピアノ、ヴォーカル)
お二人による詩の朗読会に行って来ました。

こころの海を泳ぎ回っている無数の同類の中から選り抜かれた言葉が
整然と、でも思いもかけない順序で結晶した
詩というものの力と深さに初めて触れたように思う。
それは温かさや美しさといっしょに怖さも運んできたから。
深くまで届く言葉は美しいけれど怖いもの。
谷川俊太郎は愉快だけれどどこか怖さを秘めたおじいさんだった。
ひとの声を通った詩はいつもとはまた違った顏。

音楽というのも言葉とは別のもうひとつの言葉だった。
和音の選び方ひとつ、鍵盤からの指の離し方ひとつで
散文にもなれば詩にもなる。
矢野顕子に捧げられた”アッコちゃん”の賢作さんのピアノは
矢野さん以上に”アッコちゃん”していてあきれるほど楽しかった。
矢野さんの音楽を腑分けしながら
音楽そのものの秘密の一端を垣間見せてもらった気がする。

鉄腕アトムのテーマが谷川さんの作詞だと初めて知った日に
谷川さん自身のヴォーカルで
しかも思いっきりジャジーなアレンジでそれを聴けた歓び。
色のないテレビの画面やカラータンスに剥がれかけたアトムのシールなどが
脳裏を駆け巡りいっしょに歌わずにはいられなかったのだけど
そういうひとは他にもたくさんいらしたようでした。
お客さんの平均年齢がね、そうでした。

misaeさんお誘いありがとうございました。
おかげさまで忘れられないいち日になりました。
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by miracle-mule | 2010-10-13 22:14 | day after day

年輪

歳をとって哀しいことというのはいくつもあるけれど
かすみ目というのがつらい。
自分で書いている文字が四分五裂するものだから
次の文字の位置が微妙にずれて文字列は酔っぱらったように蛇行する。
耳はまだ遠くなっていないけどその根元のところの脳みそが..
めっきりメロディが覚えられなくなりました。
アレンジ、展開も記憶できない。
昔は巷で流れる聴きたくない曲まであっさり覚えてしまったものなのに。
そういうわけで皮肉にも好きな曲がいつも新鮮。
長持ちの恋みたいです〜それも微妙か。
だから気に入った作品は昔に比べると異様に回数聴くようになりました。
last.fmというSNSではi Tunes やi Podで聴いた(延べ)曲数が
アーティスト別に表示されるので自分の今のトレンドを簡単に確認できる。
八月まで四五百曲レベルだったルーファス・ウェインライトが
九月に入って急伸、すでに千百を超えて
っていうと株価の変動みたいだけどまさにそんな感じで
二位のシルヴィアンをあっさりかわして
トップのスコット・ウォーカーまであとあと四馬身。
なんだか競馬にも似て来た。
ルーファスのことは大好きだけどまだまだ若いし先がある。
スコットがんばれ、シルヴィアンも負けるな!
俺がついてるぞ。
って何をやってるんだろう、この人は。
五十も半ばで。
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by miracle-mule | 2010-10-04 01:59 | day after day

たぬき食堂

一昨日の月曜日、河口湖から来た友人と
いっしょに行って来ました噂の食堂”たぬき”。
友人の頼んだ折り重なったカツで蓋のしまらないカツ丼850円?
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目撃した瞬間に白旗を掲げた僕のエビ天丼、800円
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ドーンとエビ三本という予想を軽々と飛び超えて
ドカンと盛られたご飯の上にそびえ立つ五本組のシンクロ・エビ。
ごめんなさい。
エビもタレも甘かったけど私の予想は遥かに甘うございました。
なんとかエビだけは食べ切ったもののごはんをごっそり残して
おばちゃんに土下座しつつ逃げ帰る体たらく。
逃げる落ち武者の視界の端に映った背後のテーブルのアジのひらき定食のアジは
三歳児用の座布団のように見えたが果たしてあれはホントの鯵であったか。
友人は格の違いを見せつけてカツ丼完食のうえスーパー・ドライの大瓶を完飲。
おみそれしました。
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by miracle-mule | 2010-09-15 23:44 | day after day

投票

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10月中旬発売予定のレコード・コレクターズ増刊号
あなたが選ぶ 日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100(仮題)。
呼びものは1960−1989に発表された作品の中から
読者の選んだベスト10を元に集計されたベスト100、らしい。
友人から誘われて参加してみました。
ミュージック・ライフの人気投票でELPに入れて以来だから
かれこれ40年ぶりでちょっと照れくさい。
まずコレクターズ9月号に添付されている投票用ハガキを切り取るのだけれど
これがなかなか難しく真っ直ぐに切れずにギザギザになってしまい
いささか動揺するも気を取り直し男らしくぐいぐいと選んでゆく。
結果はこんな具合になりました。

1)加藤和彦/ベル・エキセントリック
2)サディスティック・ミカ・バンド/黒船
3)YMO/ソリッド・ステート・サーヴァイヴァー
4)大貫妙子/アヴァンチュール
5)坂本龍一/千のナイフ
6)南佳孝/サウス・オブ・ザ・ボーダー
7)矢野顕子/ごはんができたよ
8)ラジ/真昼の舗道
9)サンディ/マーシー
10)大滝詠一/ア・ロング・グッドバイ
次点1)石川セリ/メビウス
次点2)あがた森魚/バンドネオンのジャガー
次点3)ザ・タイガース/ヒューマン・ルネッサンス
ほとんど80年代前半に集中していて変化に欠けるのがいかにも自分らしい。
タイガースをランクインさせておけばも少しカラフルなリストになったろうか。

もっと素直に同じアーティストで何枚選んでもよいのなら
3位から5位もみんな加藤和彦で
 あの頃マリー・ローランサン
 パパ・ヘミングウェイ
 うたかたのオペラ
うう、ますます偏ってく。
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by miracle-mule | 2010-09-08 02:19 | day after day

うちの猿

三島、裾野と市の境界を越えて暴れ回っている噛みつき猿。
当沼津市においても門池公園で目撃されたので注意すべしと今朝町内放送がありました。
「うちの猿じゃないだろな」と連れ合いに尋ねると
「うちの娘は部活です」という。
そうか、よその猿か。
豚児になったり猿になったり娘もあれでなかなか忙しい。
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by miracle-mule | 2010-09-04 10:25 | day after day

カエルくん来たる

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ぶり返した猛暑凄まじく近隣の人々皆死に絶えたかのごとしで
weekend books前の通りは動くものとてなく
ただ光の粒が狂ったように乱舞するばかり。
お客さんは影も見えず
通りかかる犬もなく
訪ね来るネコさえいない。
この際山羊でもロバでもロバ似の男でもいいから誰ぞ来ぬものかとぼんやり表を眺めていたら
いつの間にやらカエルくんが来店していた。
暑さがこたえたのかウインドウに張り付いてちいさくなっている。
カエルといえどお客様はお客様。
お店で干からびても困るのでカエル・キャラ好きの店主が霧吹きで濡らして差し上げた。
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ガラスの内側から見ればよくわかるのだが
喉を鳴らして喜んでいる、へこへこ。
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折りたたまれた手足もちょこっとのびてリラックスした模様。
(ホントに背中に模様が浮き出すのだ)
充実したサービスで顧客満足度がまたひとつ高まったwb。
乾いたお客様、霧吹きにたっぷり水を溜めてお持ちしています。
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by miracle-mule | 2010-08-17 17:33 | day after day