カテゴリ:街のバロック( 33 )

ツイスター

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福生からの帰り道東名の秦野あたりで見つけた雲なのだけど
ちゃんと螺旋模様が見えて最初は竜巻にしか思えず
それに向かって百キロで突っ込んで行くようで
助手席のつれあいとちょっと脅えました。
ピアース・ブロズナンじゃないんだから。
富士山の西の彼方まで続いていたあれはいったい何だったんだ?
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by miracle-mule | 2012-11-28 22:18 | 街のバロック

踊るたぬき御殿in鎌倉(out of 地球)

近くの大きな八幡さまに逃げ込まなかったらどうなっていたことか。
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シックな新しいカフェだの由緒ある蕎麦やさんだの
見るだけでも楽しいお店がいくらもある鎌倉で
どうして見つけちゃったのか、スイートママ。
目をそむけなきゃ危ないと第六感が教えても
異様な引力で視線が吸い寄せられて離れない。
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は?
Jazzが流れるコーヒーの美味しいお店?
悪い夢を見てる?
この異様なユーモア(ユーモアなんだと思う)は何ですか。
日本人離れどころか人類からだって相当離れてるじゃないか。
二階にはカッパや宇宙人のミイラがきっとあるし
かぐや姫の宇宙船もあるし乙姫様の嫁入り道具もあるし
舌切り雀の大きな葛籠だってある。きっとある。
それにこの素描、POPとしてはいささか写実的に過ぎはしまいか。
素敵な鎌倉の町の真ん中にぽっかり浮かんだ黒い闇を私は見ました。
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よく見ると魅入られたように突っ立っているひとたちがウインドウに映っています。
怖いですね。
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by miracle-mule | 2010-11-28 13:01 | 街のバロック

錆寂び

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以前伊豆仁田のcafe irodoriからの帰り道に見つけたものの
なかなか車が停められず撮りそこねていた物件です。
ボンネット・バスでなくてももうここまで古い。
うっすらと残るボーダーの模様、富士急行のバスみたいです。
はるばる富士吉田から来たのかしらん。
古くなった木材も味わい深いものだけど
金属の劣化していく様子もまた美しい。
道具というのはなんと言っても機能が一番ではあるけれど
今度車を買う機会があったら是非錆の似合う車を選びたい。
ていうか錆びてるのしか買えそうもない。
加齢の喩えに使われる錆と苔が同時に気になり始めたのが可笑しい。
人は自然と自分の境遇をフォローするように思考し始めるものなのね。
さて人間もちょっと錆ついたくらいが良いような気がしてきたぞ。
苔のむしたのは困るけど。
全然家人の話じゃありません、念のため。
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「自動扉」の文字に泣いた。
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by miracle-mule | 2010-11-23 03:18 | 街のバロック

ゴースト・イン・ザ・マシーン

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富士市の比奈にある比奈カフェさんの斜め向かいの線路沿いは
岳南鉄道の廃車置き場のようになっていて
これは以前電車を乗り継いで比奈カフェを訪れた連れあいが
発見し騒いでいた強烈な物件。
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線路を跨いで貨車の間に入ると周囲の騒音がカーテンを引いたように退く。
積もった時間の塵が現世の音を吸い取るかのよう。
すぐ横の路を走り抜ける車のエンジン音も遠い雷のようにくぐもって響き
かえって静けさを際立たせる。
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塗装は剥がれ鉄は錆び天井は縁が抜け落ち窓は割れ
どれもこれも見事に朽ち果てている。
電車としてはもう何年も完全に死んでいるのだけれど
現役の電車よりもずっと多く語りかけてくるものがある。
近頃は古いというだけでほとんど無条件に共感を抱きがちで
年季の入った女房殿までありがたく見えて来る始末だ。
壊れたタイプライターだとか使うあてのない靴型だとか
固まってしまったインクとその壜などといった
用をなさないものを愛でる気持ちも少しわかるような気がしてきた。
使用価値を失ってもモノはそこにあって何かを語るけれど
博物館に入れてもらえなければ
いつの間にかひっそり退場して忘れ去られるばかりだから
自分だけでも耳を澄まして覚えておこうと思うのは
単に自分も同じような存在になりかけてるからかしらん。
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by miracle-mule | 2010-11-06 03:03 | 街のバロック

旧市街

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所用があって日帰りで名古屋へ。
ついでに移転して半年になる兄の店を見に西区栄生へ。
初めての町だけど驚いた。
なんというか...古い。
見たこともない木造二階建ての五、六軒続きの大きな長屋がごろごろしている。
どれも燻し過ぎた燻製の色。
そんな建物が多いせいか町は昼でも暗く感じる。
懐かしの昭和を飛び越えて漂って来るのは戦前の匂いか。
変な話だけれど平安や室町の神社仏閣よりよほど昔くさい。
しかも実際に人がそこで暮らしてるし。
ボローニャみたい、行ったことないけど。
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屋根が歪むのもかまわず載せてるこれはいったい何かしら?と首を捻っていたら
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有名な名古屋市長のポスターの向こうに見える看板に
なんと「マコロン製菓」の文字。
そういえば辺り一面甘ったるい匂いに覆われてる。
こどもの頃はマカロンなんてしゃれたものは何処にもなくて
親しんだのは二つ割りのくるみみたいな姿の
ころころして噛み心地カリカリのこのマコロンだった。
懐かしやマコロン。可愛やマコロン。
でも長屋(風建造物)で作ってるとは知らなかったね。
そういえばマカロンにはない下々好みの味がしたような。
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by miracle-mule | 2010-10-18 02:13 | 街のバロック

ハンガーは飛んでいく

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水曜日はお休みで青山界隈をぶらぶらと。
トマトの専門店なんかもあってさすが都会は..
と思っていたところで出くわしたのがこのお店。
ちょっと感動したというか動揺した。
通常裏方に徹しているものが
それぞれ実に晴れ晴れしく見栄を切るようにして並んでいる。
上着たちのくびきから解き放たれて
群れをなして羽ばたいているように見えなくもない。
「ハンガーに自由を!シューズ・キーパーにチャンスを!」
なんて歌いながら。
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こちらの動揺がおさまって立ち去るまでお客さんは影も無し。
商売の採算からも解き放たれていたのだった。
堂々としたものである。
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by miracle-mule | 2010-07-30 02:16 | 街のバロック

突然の川

長崎と京都。
大切な友人が遠路weekend booksを訪ねてくれた。
はるばる来てもらったのだから
この地ならではの場所に案内したいと思いながらも
日頃の不精が祟ってなかなか目標が定まらない。
苦し紛れに水を巡る旅と称して
清水町の柿田川と三島の源兵衛川へ。
まずは柿田川。
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川底の砂を巻き上げて富士の雪解け水が湧き出している。
水は巨大な蒼いレンズのよう。
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この川には上流がなくて、国道一号線の真下のここでいきなり地下から現れる。
切れるように冷たい水がたっぷりと流れて行くけれど
(多分)一キロも行かぬ間に狩野川に注いであっさり消えてしまう。
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お次ぎは三島の街中に突然現れる源兵衛川。
川沿いの遊歩道は周辺より五℃くらい気温が低い感じ。
水面と靴底の高さが変わらないから水が近い。
猛暑の光をゆらゆら反射して水と水を巡る世界の美しさや効用が
いつにも増して実感されたけれど楽しんでもらえたろうか。

二日とも富士山は雲に隠れたままで
見せてあげられなかったのが心残りだけれど
それはまた次回のお楽しみということで。
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by miracle-mule | 2010-07-26 00:20 | 街のバロック

花盛り

一年ほど前に紹介したサボテンがいま見頃。
花を纏うとキルヒャー 的凄みが一層増して
なんかもう人格に近いモノを感じます。

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デュワワワッ、デュッワー・・なんて歌声が聴こえて来そう。特に右のふたり。
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by miracle-mule | 2009-08-08 22:08 | 街のバロック

マジソン郡の橋?

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沼津と富士の境あたり国1バイパスの南側に見えるこれはいったい何だろう。
光を吸い寄せて離さない極小のブラック・ホールみたいにそこだけいつもぼんやりと薄暗い。
かねがね気になっていた物件を今日はつぶさに観察してみた。

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バイパスからは橋のようにも思えた構造物に添って延びているただの道に見えるのが本物の橋でした。

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近寄ってみると川と放水路の十字路に架かった水門でありました。
川を覗くと大きな鯉がうらやましいくらい悠々と泳いでる。
一度あんな風に悠々をしてみたい。

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観察隊を観察する水浴び犬は笑顔を絶やさず気持ち良さげ。

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鉄の窓が怖い。誰も顏を出さずほっとする。
夜は遠慮したい感じ。

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南側に回って見るとこんな感じ。こちらにも錆ついた鉄のドア。
丁寧に鎖を通して鍵をかけてある。
ドアがあれば鍵があるのは当然だけれどどうやって外すのだろうか。
それ以前に鍵もドアも必要か?
階段がないんですけど。

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出来上がった時に新品だったことが想像し難い堂々たる枯れ具合の逸品でした。
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by miracle-mule | 2009-08-01 22:36 | 街のバロック

緑、緑、緑。

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先の土曜日、伊豆は江間付近を走行中
雨が上がって一気に晴れ上がり強烈な日差しが乱舞し始めたところで出くわした緑のモンスター。
ハウスを取り去ったら緑がみっちり家の形に詰まっていそう。

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爆発的に繁茂する緑。
緑と聞けば爽やかさや健康をイメージするように飼いならされてしまった頭をあっさり打ち砕く。

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遺棄されたビニール・ハウスの中で何が起こったのか。
覗き込んでも緑の壁で何も見えない。中に踏み込む勇気は何処を探してもない、いない。留守。

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上から見下ろされる。

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人の手を離れると自然は怖い。
世の中、畏れの対象が多い方が謙虚になって良い、とは言いながら...

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道路の向かいのとうもろこし。
これは安心できる緑色。
畏れもいいけど安心はもっといい。やっぱり?
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by miracle-mule | 2009-07-27 01:44 | 街のバロック