カテゴリ:ノート( 60 )

セルビアのポーグス アルヘンティナへ行く



またまたすごいものを見てしまった。
ゴラン・ブレゴヴィッチの盟友、
映画作家のエミール・クストリッツァと彼の仲間たちによる
2005年ののライヴ。
洪水のように聴き手を一気に押し流す圧倒的なノリと
郷愁そそるバルカン情緒たっぷりな旋律、
炎のような勢いで終いまで突っ走るおもてなしの心と
ドサ回りの田舎楽壇的風情のわびしさが織り上げる祝祭的時空。
釘付けの1時間50分、幸せだったあ。
それにしてもブエノスアイレスでのこの圧倒的受けっぷりには目を疑う。
とにかくお腹いっぱいでもう動けない満腹ライヴでした。

僕はちょっとポーグスを憶ってセンチになってしまったよ。
ショーン・マッガワン、元気にしてるだろうか。


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by miracle-mule | 2013-05-22 22:24 | ノート

目下の一曲 4 Stormy



Scott Walker / Stormy

何度聴いても良い曲で格好良いアレンジで素晴らしい歌唱だなあ。
変な喩えで申し訳ないんですけど
この曲でのスコットの声の出方、
鮭の腹を割いた時に溢れ出るイクラのほとばしりを連想させます。
勢いがあって透明で粒だっていて
光に反射してキラキラ輝いていて本当にたまらない。
スコット・ウォーカー1970年の5thアルバム中の一曲。
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by miracle-mule | 2013-05-16 00:07 | ノート

Goran Bregovic

すごいものを見てしまったかもしれない。


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by miracle-mule | 2013-04-30 02:27 | ノート

いつか行きたいぺぺのライヴ



菊地さん凄い。
日本音楽界の宝。っていうか日本の宝。
中でもこのぺぺは極めつけ。
いつも身をよじるようにして聴いている。
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by miracle-mule | 2013-02-05 01:54 | ノート

新年おめでとうございます

なんとなく明けてしまった感のある2013年。
風は強いけれどまずまずのお天気に恵まれ
You Tube などだらだら見ながら
のんびりしています。
おとそ気分の抜けないこの時期は
脳を通さなくても聴ける
プラナリアでも楽しめる
こういう曲が案外フィットするなあ。
77年頃かな、よく聴きました。
Alessiのセカンドから



ことしもよろしくお願いいたします。
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by miracle-mule | 2013-01-03 01:58 | ノート

ナオゴロ・ニュース

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333Discs の社長さんYoko Ito さんのおはなしによると
来年三月六日リリース予定のnaomi&goro の新作は
"CAFÉ BLEU SOLID BOND"
聞いたようなタイトルですが
ご明察。
あのスタイル・カウンシルのファースト・アルバムの
丸ごとカヴァーなのだそうです。
新作のレコーディング中とは聞いていたけれど
CAFÉ BLEU全曲とはかけらも想像していなかった。
この全曲カヴァーというのはもちろん世界初の快挙。
快挙..なのだと思う。
ていうかそんなこと誰もしようと思わないもんね、
先のライヴのあとのおしゃべりの最中
以前となりのスペースでスタイル・カウンシルの
30センチ・シングル・ジャケット展をやったんですと話を振った時
ゴローさん楽しそうにニコニコしていたけどそういうことだったのだ。
naomi&goro&菊地成孔でやったプリファブ・スプラウトが引きがねになったのだろうか。
どんな具合に料理されるのか楽しみでならない。
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by miracle-mule | 2012-12-04 02:06 | ノート

カエターノが恋しい夜



深まる秋。
カエターノの歌声が恋しい夜。
選んで聴くのは粋な男ぶりが匂い立つような滴るような
90年代のカエターノ。
その声、仕種、目配せに
ドキリとするのは女性ばかりではないはずだ。
94年の奇蹟の一枚"Fina Estampa"より
ジャキス・モレレンバウムのチェロの響きも心震わせる
"Pecado"。
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by miracle-mule | 2012-10-24 19:59 | ノート

スコット・エンゲル・ハート



一瞬後ろ姿の主体の姿が垣間見えるばかりの画像が想起せせるのは
駆けつける探偵にいつも一歩先んじて関係者を殺害し
残り香だけを残していく殺人者を隠れた主役に戴いた
ミッキー・ローク主演のアラン・パーカー・フィルム”エンゼル・ハート”。
大好きなもの同士が自然とつながるこの不思議。
といいたいところなのだが好きだからつい繋げて考えてしまう
単なる手前みそ。

swallowさん、もし国内盤買ったら、ライナーと歌詞カード
見せてくださいませね。
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by miracle-mule | 2012-10-13 02:44 | ノート

新音楽誌ERISのご紹介

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高橋健太郎氏編集によるあたらしい無料のウェブマガジン"ERIS"
「音楽は一生かけて楽しもう」が合言葉。
まだ一部しか読んでないけどこれがおもしろい。
細かな好みの差を超えて音楽を語るスタンス(語りたい気持ち)に
深く共感。
健太郎氏のほかにもピーター・バラカンさん。北中正和さんなど
執筆陣も充実。
おともだちの国分純平くんも寄稿していて
これがまた新鮮な視点で読んでいて美味しいおいしい。
日本の音楽誌が新しい世紀に足を踏み入れたと実感させられる一冊(でいいのかな)。
一読をお薦めします。
健太郎くんがんばって続けてね。
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by miracle-mule | 2012-10-09 02:00 | ノート

スコット・ウォーカーのおさらい

12月にスコット・ウォーカーの新作Bish Boschがリリースされる。
小学校高学年で一度はファンになったものの
その後ずーっと見失ったまま40年余の時が過ぎ
2009年DVD"30 Century Man"リリースのニュースを機に再会してファンに復帰。
という経緯もあって彼の新譜の発売を心待ちにするという体験は
今度が初めて。
おそろしくうれしいもののそわそわ気もそぞろで落ちつかないこと夥しい。
こんな時は過去の名作に浸って心を鎮める。
以前書いた自分の記事を読み直して”へえ”というのもまた一興。

The Drift はこんな風だった。

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スコット・ウォーカー / ザ・ドリフト
Scott Walker / The Drift

或る日腹を空かせて凍えながら森の中を歩いていると
熊に出会ったのでこれを殺して空腹を満たし
腹を割いて中に入り込んで夜を明かした。
森は静かだったけれど
熊の中は温かで体液の動く音やガスの生まれる音や
臓器のずれる音で賑やかだった。
また或る日森を歩いていると
腹を空かせた熊が懐かしそうに僕を食べた。
熊の中は胃液が僕を溶かす音や腸のぜん動する音で
やっぱり賑やかなのだった。
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”ザ・ドリフト”の世界は温かい。
不気味と感じられる響きは心と体がまだ不可分な
始まりの場所を編み上げている音そのもののように聴こえる。
読むのではなくその世界を想像的に体験する神話みたいに
聴くのではなくその中に身を投げ込んでしまいたい世界。
”ティルト”で解体された音楽の組織は
酸で溶かされ酵素で断ち切られて一層消化が進み
音楽と非音楽の境い目にぎりぎりまで近づいたように思えるけれど
それがこんなに心地良いのは不思議としか言いようがない。
やっぱりどうしようもなく音楽的。
これが一曲め。一番ポップな”Cossacks Are "
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by miracle-mule | 2012-10-06 02:25 | ノート