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本に呑まれて その6/お下劣天使編コウちゃん

町田康/夫婦茶碗など

話は何がなんだか良くわからないし
面白いのかそうでないのかも簡単には言えないのだけれども
リズミカルな文体は村上春樹と同様というかまるで違った感じでっていうか
まず音(おん)として読んでいるのが楽しくて美味しい。
小説もエッセイも速いよう。
ビートに乗ってがんがん加速する文章に振り落とされないよう
読者必死でしがみつくも
努力虚しく振り落とされるのであるが
作者の暴走これにとどまらず
落下した読者を撥ねる,轢く、戻ってきていま一度轢くなどして
読者はもう息も絶え絶えである。
しかしながら読者、どうしてか死にかけても笑顔。

cafe awatenvou においても笑ってうまく茶も飲めず。

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娘の運動会においても脱力して応援の要であるヘソに力が入らず
黄色組完敗。

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by miracle-mule | 2008-09-30 13:28 | 本の棚♦♦棚の本

新着案内/ネヴァー・ダイ・ヤング

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ジェイムス・テイラー/ワン・マン・バンド
James Taylor / One Man Band

07年のアンソロジー的ライヴ。
シンプルだけれど水量豊かな泉のような
ギターとピアノ(とキーボード)の演奏をバックにした
”スウィート・ベイビー・ジェイムス”や”
”カロライナ・イン・マイ・マインド”の歌声を聴いていると
穏やかな山の稜線、紅葉した木々、静かな湖
訪れたことのないノース・カロライナの景色が
歌声の向こうに透けて見えてくる。
40年間いろいろなことを歌にしてきたけれど
結局のところ変わることなく彼の歌の底にあったのは
故郷カロライナの景色だったのかと勝手に納得する。
試しにちょっと聴いてみてほしい。
見えてくるのが
うん、カロライナの景色。

CDの拡大版DVDとの二枚組。
人柄のよく表れたこの映像がまた格別に楽しい。
カロライナの風景の中を自転車で行く
JTの姿も見られます。

君のともだち。むかしいまと。
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by miracle-mule | 2008-09-25 01:32 | 新着CD

空、宙、そら

田舎町は大きな建物もなく空が広いので
暇にあかしてよく空を見上げる。
海も山も川も揃っているので
色んな形の雲を見られてうれしい。
富士山にかかる傘雲は雨の徴だから
きれいだと喜んでばかりもいられないのだけれど。
これは秋空に浮かんだ英国。
どうしようブライアン・フェリー来日の徴かしらん。
ただのひょうたん島のようにも見えるけど。
フェリーの詐欺師みたいにかっこいいクリップはこちら

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by miracle-mule | 2008-09-22 03:08 | 街のバロック

新着案内/こんな夢を見た

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キャレキシコ/ガーデン・ルーイン
Calexico / Garden Ruin

変なバンド名はカリフォルニアとメキシコから。
60年代ブリティッシュ・ポップ風(ゾンビーズが好き!)やら
ブラッド・レッド・スカイの頃のU2風やら
国境の南風やら
曲調はバラエティに富んでいるけれど
曲は自分の姿を最後まで描き切ることなく
足下からさらさらと消えて行く。
映写された像よりも像が消えた後の
スクリーンの生地の方が気にかかるような気分。
沢山おいしい夢を見て
西部の安モーテルでひとり目覚めるようでもあり
砂漠でサボテンに化かされたようでもあり。
サボテンの正体はこちらから。
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by miracle-mule | 2008-09-17 13:35 | 新着CD

隣の野生

これは電線の写真ではなくして
”ひゅーるる”という声を耳にして見上げたら
高いところでくるりとしていた町中トンビのカップル。

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過日の電線のトンビにはさすがに驚いたのだけれども
これは近頃では珍しくもなくなった電線の白鷺。
なで肩。

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国道一号線を横切って青鷺が飛び
近くの側溝を鴨が行くのを見るにつけ
そういえば鳥の世界は
ひとのすぐ近くにある唯一の野生であったなあと
当たり前のことに思いをいたす秋口の休日、ふふ。
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by miracle-mule | 2008-09-13 21:50 | 街のバロック

新着案内/白秋の影と光

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ジョニ・ミッチェル/シャイン
Joni Mitchell / Shine

近年はアン・サリーによる
”青春の光と影”や”オール・アイ・ウォント”のカヴァーで
本邦においても新たなファン層が育ちつつある
ジョニ・ミッチェル2007年の現役復帰作です。
そろそろ六十五歳ほどにもなるのか
若い頃に較べると
声もだいぶ低くなって以前のような張りのある高音は出ないけれど
ずいぶんと深みと包容力を増していて
くるまれていると実に心地よい。
長く生きていると避け難い内と外の寂しさの
住まう場所を自分の中に拵えてある大人の奥深さに感じ入る一方
若い時分には圧倒的な才気の前にひれ伏すしかなかったひとなのに
いま幾分掠れ気味になったこの声を聴くと
愛しく「可愛い」と思わずにいられない。
微妙に色合いの異なるいくつものフィルター越しに見える景色のような
繊細なメロディーと音作りは以前に増してジョニらしく
聴くたびに新たな表情を垣間見せて飽きることがない。
”ビッグ・イエロー・タクシー”の新バージョン収録。
あの時代の姿はこちらから。
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by miracle-mule | 2008-09-09 02:13 | 新着CD

眺めのいいカフェ

先週ににつづき引き寄せられるように
函南町仁田のカフェirodoriへ。

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玄関をあがるとこの空間にこの眺め。
ポイントを選んで置かれた古道具を見てまわるのも愉しい。

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教会で使われていたらしき椅子。
背もたれにネーム。

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姿も味もボリュームも文句なしのバナナ・カスタード・パイ。
写真が変で申し訳ない。

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庭まで愛でられる贅沢。

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さんざんのんびりしてから入り口の門を振り返っておいとま。

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by miracle-mule | 2008-09-06 23:03 | day after day

本に呑まれて その5

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中沢新一/カイエ・ソバージュⅤ 対称性人類学

「(一神教や一神教と結合した資本主義にたいして
私たちは今日、精霊の主張する対称性の思考の側に立った
誇り高い立場からの批判的解明を試みるべきです)
『日本人には宗教性が乏しい』などという言いぐさを
逆手にとってやろうではありませんか。
宗教性が乏しいかわりに、
私たちには精霊の世界との近さという
野生の豊かさが残されているのですから」

別の所では
「野生が失われたときに野蛮が発生する」
「文化が衰退して文明が始まる」
とも言っています。
中沢さんの話はなかなか難解で理解できなかったり
論の飛躍が大き過ぎてついていけなくなったり
いくらなんでもそれは手前みそ過ぎるんじゃないかと
思わされたりすることもままあるのだけれど
こういう言葉がするりと語られると
世の中に失望しかけているとき
勇気づけられてほんとにありがたい思いがする。
ふむ、精霊が近くで息をひそめておるのだな。

中沢さんは学者らしからぬ美文家だけれども
雄弁家としてもたいへんなものだということが
この大学での講義録を読むとよくわかります。
ノーブルな顔がまた良いので訳もわからずもう20年以上ファンでいる
愚かな主婦などもごく近くに一名おるのであるが..
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by miracle-mule | 2008-09-02 13:04 | 本の棚♦♦棚の本