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殿下の帰還

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プリンス / 20Ten
Prince / 20Ten

十数年ぶりにプリンスの新譜(正規のリリースではないらしい)を購入。
ジャケットは冗談みたいだけど
中味はすっかり気に入って殿下の帰還を言祝いでいる。
ニュー・パワー・ジェネレイション以降の分厚い音が好きになれず
次第に遠のいてしまったのだが
「限定品」の誘いに乗せられて入手した本作は
ペラペラの平面的な音作りの中に深い奥行きを感じさせる
かつてのプリンス・サウンドをすっかり取り戻して絶好調。
軽くかき鳴らすギターがどうしてここまでファンクスティック(造語です)に響くのか。
名人芸を超えて弘法の筆のよう。
迷いなく選択した2Dのフレームの中で2010年のプリンスが自在に流動し、うねり、舞うのを見る悦び。
僥倖というより他ない。            
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by miracle-mule | 2010-09-29 22:27 | 新着CD

男の子ジャズ

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ジェリー・マリガン・カルテット/ パシフィック・ジャズ
Gerry Muliigan Quartet / Pacific Jazz

Weekend books のジャズ映画上映会無事終了しました。
プロジェクターの扱いに慣れていなくて
ドキドキしたけれどなんとか乗り切りめでたしめでたし。
本編が始まる前に試しで流してた映像の
ジェリー・マリガンがやけに眩しく格好良くて
早速取り寄せて聴いている。
あまり聴く機会がないバリトン・サックスだけど
とても気持ちの落ち着く音色でラッパ界のチェロといった趣き。
とするとチェット・ベイカーのトランペットはバイオリンか。
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決して激さないふたりのユニゾンがなんとも粋でクール。
息の継ぎめがまた艶っぽい。
季節も良し、ジャズ音痴の愛聴盤と化しそうな気配。
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by miracle-mule | 2010-09-25 01:42 | 新着CD

ブルーノート ジャケット展

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weekend booksにてジャズ好きの友人O橋氏の
ブルーノート・LPコレクション展が始まりました。
ハービー・ハンコック、ジョー・ヘンダーソン、デクスター・ゴードンなどなどとびきり洒落たジャケットが目白押しです。
写真、デザイン、タイポグラフィ。
どれをとってもひたすらクール!
こういうかっこよさはロック/ポップの何処を探しても見つかりそうもないかつてのジャズだけのもの。
この機会にじっくり眺めて眼を肥やしてみてはいかが。
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あわせてジャズ喫茶のマッチも展示しています。
22日は初の夜営業(18〜21時くらい)。
思い切りモダンなジャズ映画も上映します。
是非お越し下さいませ。
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by miracle-mule | 2010-09-21 02:30 | weekend books

孤独のメッセージ

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予約してあったレナード・コーエン の新作”ソングス・フロム・ザ・ロード”が届いた。
前作がライヴだったのになぜかまたライヴ・アルバム。
新味はないのだけれどその異様に格好の良いじいさんぶりには抗えず購入。
しばしジャケットに見とれた後見開きの写真に眺め入る。
うむむ、とひと唸りして右側をいま一度開くと
またまた粋なショットが眼に飛び込んで来るはず..なのだが
そのフォトの上にどう見ても雰囲気にそぐわないビニール袋様の物体。
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荒波を背景にドーンと鯛らしき魚がおわします。
Fortune Teller / Miracle-Fishと書かれており
裏返してみるとFortune Teller Fishとありその下に
Moving Head ・・・Jealousy
Turns Over・・・Flase
Motionless・・・Tired
などと書かれ、一番下にはMade in Taiwanの文字。
これ何でしょう。
気になって音楽が素通りしちゃうよ。 
よもやあらかじめこのスタイリッシュな商品に添付された
パッケージの一部ではありますまい。
とすると工場ラインの女工さんの私物の混入が疑われるのであるが
見るからにつやつやで使用感が薄く女工さんの生活感の痕跡がない。
とすると意図的に挟み込まれたメッセージということになるのだが
孤独な女工がレナード・コーエンのCDとMiracle Fishを通じて
この自分に向かっていったい何のメッセージを発信しておるのか。
とんと見当がつかぬ。
「お暇なら来てよね...」ではないと思う。
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by miracle-mule | 2010-09-19 03:09 | ノート

たぬき食堂

一昨日の月曜日、河口湖から来た友人と
いっしょに行って来ました噂の食堂”たぬき”。
友人の頼んだ折り重なったカツで蓋のしまらないカツ丼850円?
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目撃した瞬間に白旗を掲げた僕のエビ天丼、800円
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ドーンとエビ三本という予想を軽々と飛び超えて
ドカンと盛られたご飯の上にそびえ立つ五本組のシンクロ・エビ。
ごめんなさい。
エビもタレも甘かったけど私の予想は遥かに甘うございました。
なんとかエビだけは食べ切ったもののごはんをごっそり残して
おばちゃんに土下座しつつ逃げ帰る体たらく。
逃げる落ち武者の視界の端に映った背後のテーブルのアジのひらき定食のアジは
三歳児用の座布団のように見えたが果たしてあれはホントの鯵であったか。
友人は格の違いを見せつけてカツ丼完食のうえスーパー・ドライの大瓶を完飲。
おみそれしました。
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by miracle-mule | 2010-09-15 23:44 | day after day

ノスタルジーの伝道者

ピーターアレンが亡くなっていた。
とうの昔、18年も前にエイズで。
大ファンだった音楽家の死をずっと知らずにいたのだが
たくさんの悲報の中に紛れて忘れていたということもあり得る。
というか忘れていたに違いない。
18、19の時分いっしょにピーターに聴き惚れた
耳ざとい友人Tがその訃報をこちらに伝えぬはずがないという気もするから。
それは薄情というより記憶力の問題でもうなんだって片端から忘れる。
忘れていながら彼の最も重要な三枚のアルバムがCD化されないことを
ずっと憤って来たのだから間抜けにも念が入ってる。

Continental American(1974)
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Taught by Experts (1976)
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Is It Time for Peter Allen (1977)
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ロック/シンガー・ソングライターよりちょっと水っぽくショウビズ寄り。
コンサート・ホールよりキャバレーやナイト・クラブが似合う微妙な立ち位置で
70年代のコール・ポーターはピアノのキーを叩き
ひとなつこく気持ち良く伸びる声で
ノスタルジーに目覚め始めた時代の少年たちを魅了したのだった。
ジュディ・ガーランドに見出されてアメリカに招かれ
ジュディの娘のライザ・ミネリと結婚して別れ
エイズで亡くなったというプロフィールが
ノスタルジーの伝道者にふさわしいかどうかはしらないけれど
デヴィッド・フォスターに壊される前のA&M作品はどれも
乾き切った現代人の心をいっとき後ろ向きに優しくほぐしてから
しっとりと潤す。

ジュディ・ガーランドを歌った名曲"Quiet Please ,There's a Lady on Stage"
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by miracle-mule | 2010-09-13 01:40 | ノート

投票

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10月中旬発売予定のレコード・コレクターズ増刊号
あなたが選ぶ 日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100(仮題)。
呼びものは1960−1989に発表された作品の中から
読者の選んだベスト10を元に集計されたベスト100、らしい。
友人から誘われて参加してみました。
ミュージック・ライフの人気投票でELPに入れて以来だから
かれこれ40年ぶりでちょっと照れくさい。
まずコレクターズ9月号に添付されている投票用ハガキを切り取るのだけれど
これがなかなか難しく真っ直ぐに切れずにギザギザになってしまい
いささか動揺するも気を取り直し男らしくぐいぐいと選んでゆく。
結果はこんな具合になりました。

1)加藤和彦/ベル・エキセントリック
2)サディスティック・ミカ・バンド/黒船
3)YMO/ソリッド・ステート・サーヴァイヴァー
4)大貫妙子/アヴァンチュール
5)坂本龍一/千のナイフ
6)南佳孝/サウス・オブ・ザ・ボーダー
7)矢野顕子/ごはんができたよ
8)ラジ/真昼の舗道
9)サンディ/マーシー
10)大滝詠一/ア・ロング・グッドバイ
次点1)石川セリ/メビウス
次点2)あがた森魚/バンドネオンのジャガー
次点3)ザ・タイガース/ヒューマン・ルネッサンス
ほとんど80年代前半に集中していて変化に欠けるのがいかにも自分らしい。
タイガースをランクインさせておけばも少しカラフルなリストになったろうか。

もっと素直に同じアーティストで何枚選んでもよいのなら
3位から5位もみんな加藤和彦で
 あの頃マリー・ローランサン
 パパ・ヘミングウェイ
 うたかたのオペラ
うう、ますます偏ってく。
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by miracle-mule | 2010-09-08 02:19 | day after day

うちの猿

三島、裾野と市の境界を越えて暴れ回っている噛みつき猿。
当沼津市においても門池公園で目撃されたので注意すべしと今朝町内放送がありました。
「うちの猿じゃないだろな」と連れ合いに尋ねると
「うちの娘は部活です」という。
そうか、よその猿か。
豚児になったり猿になったり娘もあれでなかなか忙しい。
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by miracle-mule | 2010-09-04 10:25 | day after day

見た目も大事

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僕のグレン・グールドはCDのジャケ買いから始まった。
90年頃の話。
クラシックのジャケットといえば
正装した演奏家のポートレイトを額装したものか
楽聖のいかめしい肖像画と相場は決まっていたからこれには驚いた。
それは当時のロックなどより断然カッコ良く、
何というか買うより他仕方なかった。
買ってみたその中味はジャケットを遥かに凌駕していて二度びっくり。
以来ずっと良い思いをさせてただいている。
weekend booksで一番売れてるCDはなんとグールドなのだけど
皆さんやっぱりジャケ買いかしらん。
これは”フランス組曲の二枚組。
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by miracle-mule | 2010-09-01 22:48 | ノート