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”スイミンとマドロミン〜眠たい恋の物語”  

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ルーファス・ウェインライト私家版ベスト

明けても暮れてもルーファス、ルーファス。
連れあいを巻き添えにしてのルーファス漬け。
歌声に誘われて日々眠りに溺れ微睡みに揺れる爛れた暮し。
そんな毎日を清算しようとルーファスの私家版ベストを作ってみました。
こんなセレクションです。
これでひと区切りつくかしらん。

Release The Stars
The One You Love
In My Arms
Nobody's Off The Hook
Rebel Prince
Rules & Regulations
Little Sister
Oh What A World
Sanssouci
Vibrate
Leaving For Paris No. 2
Who Are You New York?
Matinee Idol
Hometown Waltz
Sally Ann
April Fool
Vicious World
Peach Trees
14th Street
さ、思いっきり微睡も!?

"Rules & Regulations"のpvが可笑しい。
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by miracle-mule | 2010-10-27 02:34 | プレイリスト

チャント

昔幼児の頃にお世話になった方の告別式に行ってきた。
我が家と同じ日蓮宗のお坊さんだったのだけど流儀が異なるようで
選ばれたお経は聞き覚えのないものだし
何より読経の発声がまるきり違う。
お顏もダライ・ラマ似でありがたさも段違い。
法事の際に聞かされるお経が点から点へといわば線的に伝わって来るのに対して
今日の導師さまとアシスタントのお坊さんのデュオは
マルチ・ディメンショナルというか5.1サラウンド的で
なんというかサウンド体験としてのお経といった感じ。
ふたりの声が共鳴して、干渉して、ハウリングを起こして
ぶわんぶわんと唸りを上げたり月の裏側みたいに静まるたびに
こちらの脳は酔っぱらったように揺れて形の定まらない幻を見る。
おかげで哀しみもちょっとやわらいだ。
宗教がアヘンだというのがこの辺りを指すのならまことにわかりやすい話。
伝来した当時の仏教では
読経は赤青橙なんかの原色が溢れたお堂の中で
揺らめく灯りに照らされた金ぴかの仏像を背景に鉦や太鼓が打ち鳴らされる中
大人数で交響曲みたいにスペクタクルに行われた、
のじゃないかというようなことを昔五木(寛之)さんが書かれていたけれど
ほんとにそうだったんだろうなと納得させられるパフォーマンスでした。
けっこう長いお経だったんだけど
あの潮焼けしたような渋いのど、もう少し聴いていたかった。
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by miracle-mule | 2010-10-22 02:32 | day after day

旧市街

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所用があって日帰りで名古屋へ。
ついでに移転して半年になる兄の店を見に西区栄生へ。
初めての町だけど驚いた。
なんというか...古い。
見たこともない木造二階建ての五、六軒続きの大きな長屋がごろごろしている。
どれも燻し過ぎた燻製の色。
そんな建物が多いせいか町は昼でも暗く感じる。
懐かしの昭和を飛び越えて漂って来るのは戦前の匂いか。
変な話だけれど平安や室町の神社仏閣よりよほど昔くさい。
しかも実際に人がそこで暮らしてるし。
ボローニャみたい、行ったことないけど。
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屋根が歪むのもかまわず載せてるこれはいったい何かしら?と首を捻っていたら
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有名な名古屋市長のポスターの向こうに見える看板に
なんと「マコロン製菓」の文字。
そういえば辺り一面甘ったるい匂いに覆われてる。
こどもの頃はマカロンなんてしゃれたものは何処にもなくて
親しんだのは二つ割りのくるみみたいな姿の
ころころして噛み心地カリカリのこのマコロンだった。
懐かしやマコロン。可愛やマコロン。
でも長屋(風建造物)で作ってるとは知らなかったね。
そういえばマカロンにはない下々好みの味がしたような。
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by miracle-mule | 2010-10-18 02:13 | 街のバロック

俊と賢、詩とピアノ

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となり町の富士市で開かれた
谷川俊太郎(朗読、ヴォーカル)、谷川賢作(ピアノ、ヴォーカル)
お二人による詩の朗読会に行って来ました。

こころの海を泳ぎ回っている無数の同類の中から選り抜かれた言葉が
整然と、でも思いもかけない順序で結晶した
詩というものの力と深さに初めて触れたように思う。
それは温かさや美しさといっしょに怖さも運んできたから。
深くまで届く言葉は美しいけれど怖いもの。
谷川俊太郎は愉快だけれどどこか怖さを秘めたおじいさんだった。
ひとの声を通った詩はいつもとはまた違った顏。

音楽というのも言葉とは別のもうひとつの言葉だった。
和音の選び方ひとつ、鍵盤からの指の離し方ひとつで
散文にもなれば詩にもなる。
矢野顕子に捧げられた”アッコちゃん”の賢作さんのピアノは
矢野さん以上に”アッコちゃん”していてあきれるほど楽しかった。
矢野さんの音楽を腑分けしながら
音楽そのものの秘密の一端を垣間見せてもらった気がする。

鉄腕アトムのテーマが谷川さんの作詞だと初めて知った日に
谷川さん自身のヴォーカルで
しかも思いっきりジャジーなアレンジでそれを聴けた歓び。
色のないテレビの画面やカラータンスに剥がれかけたアトムのシールなどが
脳裏を駆け巡りいっしょに歌わずにはいられなかったのだけど
そういうひとは他にもたくさんいらしたようでした。
お客さんの平均年齢がね、そうでした。

misaeさんお誘いありがとうございました。
おかげさまで忘れられないいち日になりました。
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by miracle-mule | 2010-10-13 22:14 | day after day

デラックス・エディション

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STAITIONTOSTAITIONDAVIDBOWIE(原文のまま)

水道橋のJCBホールに天使が舞い降りたその日に
かつて地球に落ちて来た男のBoxセットが届いていた。
デカイ。
ストーンズの”ならず者..”のBoxが
「恐竜のように巨大」なら
こちらは、うーんと..ギャラクシー。
CDと較べると違いは一目瞭然。
ギャラクシーのステイション
ということは銀河鉄道の停車駅か。
さて肝心の中味はというとこれがまだ未開封。
度の過ぎた大きさともうわかりました的ゴージャスさに尻込みして手が出ない。
この佇まい、クールでスマートなボウイらしくない。
でもまあなんとか勇気を出して近いうちに開いて腑分けしてみたい。
Boxってほんとに嫌い。
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by miracle-mule | 2010-10-10 02:15 | 俺様くんの宝石さ

ルーファスは天使だ/ルーファス・ウェインライト東京公演

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凄いステージだった。
二部構成でどちらもピアノの弾き語り、共演者はゼロという
全くのソロ・コンサート。
第一部は新作”オール・デイズ・アー・ナイツ”全曲。
その間拍手、歓声の類いは禁止。
娘のピアノの発表会に臨む父親の気分を思い出す。
咳き込むことのないよう用意しておいたガム(長持ちするストライド)が
異常な緊迫感を多少なりともやわらげるのに役立ってくれました。
正直に言えば問題は少なくなかった。
弾き語りでやるにはピアノのパートが難しすぎる。
曲が要求する技術の水準が高すぎる。
案の定指がついて行き切れない場面がいくつかあった。
一部終了後の休憩時時間には後ろの席から
ミスとかじゃなくて16のパッセージが全然弾けてなかったと
大きな声が聞こえてきたりもした。
またピアノで書かれたと思しき曲ばかりが選ばれていたために
曲同士が持ち味を相殺しあった気もする。
が、そうした瑕疵がショーの魅力を減じたかといえば答えは全くノーで
ステージの上で自分の限界を押し拡げようと苦闘する姿も含めて
持てるもののすべてをオーディエンスに向かって差し出そうとする姿
自分という果実を惜しみなく分け与えようとする姿に
思い切りこころ打たれた。
それは才能は必須の要素ではあるけれど才能だけでは決してもたらし得ない
歓びを伴った感動で時間を追って深く心に沁みて来る。
「ルーファスは天使だ」という自説が一層確固としたものになった
素晴らしい一夜。
でもせめて一曲ギターの曲が聴きたかった。

"Cigarettes And Chocolate Milk"! 感電した!
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by miracle-mule | 2010-10-06 21:16 | ノート

年輪

歳をとって哀しいことというのはいくつもあるけれど
かすみ目というのがつらい。
自分で書いている文字が四分五裂するものだから
次の文字の位置が微妙にずれて文字列は酔っぱらったように蛇行する。
耳はまだ遠くなっていないけどその根元のところの脳みそが..
めっきりメロディが覚えられなくなりました。
アレンジ、展開も記憶できない。
昔は巷で流れる聴きたくない曲まであっさり覚えてしまったものなのに。
そういうわけで皮肉にも好きな曲がいつも新鮮。
長持ちの恋みたいです〜それも微妙か。
だから気に入った作品は昔に比べると異様に回数聴くようになりました。
last.fmというSNSではi Tunes やi Podで聴いた(延べ)曲数が
アーティスト別に表示されるので自分の今のトレンドを簡単に確認できる。
八月まで四五百曲レベルだったルーファス・ウェインライトが
九月に入って急伸、すでに千百を超えて
っていうと株価の変動みたいだけどまさにそんな感じで
二位のシルヴィアンをあっさりかわして
トップのスコット・ウォーカーまであとあと四馬身。
なんだか競馬にも似て来た。
ルーファスのことは大好きだけどまだまだ若いし先がある。
スコットがんばれ、シルヴィアンも負けるな!
俺がついてるぞ。
って何をやってるんだろう、この人は。
五十も半ばで。
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by miracle-mule | 2010-10-04 01:59 | day after day