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ご利用ありがとうございました。

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いよいよ今年も残すところあと二日。
ご利用いただいた皆様、ありがとうございました。
weekend books と miracle-mule も
本日三十日からお休みをいただき
新年は四日より営業いたします。
これまで以上に良いお店、愉しい図書館にしていく所存です。
2011年も相変わらずおつきあい下さいますようお願い申し上げます。
それでは皆様良いお年をお迎えくださいませ。
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by miracle-mule | 2010-12-30 01:16 | ニューズ

プロミスト・ランド

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ブルース・スプリングスティーン / 闇に吠える街
Bruce Springsteen / Darkness on the Edge of Town

スプリングスティーンの"Darkness.."が素晴らしい、
ということは30年以上も前からわかり切っていたことではあるのだが
2010年の終わりにリマスターで聴き直したこれが
これまでの記憶のそれを遥かに遥かに超えて素晴らしい。
親から子へと引き継がれる構造化された貧しさと単調な毎日を灼き尽くそうと
予め定められた灰色の未来から逃れようと
街で路上でもがく下町の若い衆たちの日常と
アフター・ダークの刹那の祝祭を描いた前作"Born to Run"は
聴き手のアドレナリンに火をつけて
血を沸騰させずにはおかない奇蹟のようなアルバムだったけれど
その三年後にリリースされた本作は
結局どこにも逃れることの叶わなかった(レイモンド・カーヴァー作品のキャラクターにも似たいささか狂気を帯びた)彼らの
冷え冷えとした後日譚といった趣きだ。
映画”アメリカン・グラフィティ”の最後に
活字と写真だけでひっそりと添えられた登場人物たちの「その後」が
本編で描かれた卒業の日の夢のような一夜をいっそう際立たせ
なおかつ「その後」に至る伏せられた物語を
寡黙かつ雄弁に語るもうひとつの”グラフィティ”というべきものであったように
この"Darkness.."も自身を深く闇に沈めて
"Born to Run"のきらめきを更に輝かせながら自らを黒く光らせて
残されていたひとかけらの夢と希望も失い逃げ道さえ断たれた
見えない大衆としてのワーキング・クラスの暗い神話となった。
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Boxに同根され単体でも発売された本作制作時のアウトテイク集”ザ・プロミス”には
当時のブルースの勢いを見せつける佳曲がどっさり詰まっているが
それに比しても録音された70曲の中から選ばれ
脂肪どころか不要な筋肉もそぎ落とされ
磨き抜かれた"Darkness.."の10曲は
やはり段違いに力強く胸に重い。
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Boxの目玉はブルース本人が綴った制作ノートとスクラップ・ブックを兼ねた
「魔法のノート」。
これは”プロミスト・ランド”の手書きの歌詞とそのタイプ版。
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こちらはA面とB面、曲順が決まるまでの試行錯誤の跡。
ブルース・スプリングスティーンといえども
悩む時は悩むし迷う時は迷う、ものらしい。
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by miracle-mule | 2010-12-27 02:45 | 新着CD

miracle-muleリアル版 の話 ,模様替え

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ウインドウのライティング・ビューローを移動してアクセントに。
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よく見るとそこここにデ・ラ・ソウルの可愛いシングルがあったり
引出しの暗闇にはプリンスの”バットマン”が潜んでいたり。
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レッド.ツェッペリンとエルトン・ジョンの紙ジャケを追加しました。
ご利用お待ちしています。
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by miracle-mule | 2010-12-21 02:04 | ニューズ

miracle-muleリアル版 の話 3.2

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こんな感じです。
棚が小さいのでCDは随時入れ替えていく予定。
ご利用お待ちしています。
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by miracle-mule | 2010-12-17 00:43 | ニューズ

miracle-muleリアル版 の話 3

初日、無事終了しました。
準備不足で穴だらけのスタートになりましたが
沢山の方にお出でいただきありがとうございました。
明日以降も weekend books にてユーザー登録を継続しますので
気軽にお申し出ください。
平行してアナログ盤のピクチャー・レコード、
変形ピクチャー・レコードの展示もしています。
これが音の出るメディアだと知らない世代があることを知り
驚いてその後またちょっと老け込んだ。

カメラを忘れたので棚の様子はまた明日。
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by miracle-mule | 2010-12-16 00:50 | ニューズ

miracle-muleリアル版 の話 2

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腰痛でぐったりしている間にも時は無慈悲に過ぎて
開館予定の15日もあと二日と迫りました。
ほとんど何の準備も整っていませんが
言い出した手前ひっこみもつかずこの際見切るものは見切って
見切り発車いたします。
当館は一応紹介制をとっております。
weekend books 店主の推薦をもって紹介に代えさせていただきますので
是非店主に気軽に交渉してみてください。
(ちょっと脱線しますが、もっと気楽に交渉というのができたら世の中楽しかろうなと近頃思います)
奮って気軽にお申し出ください(15日当日でも可)。

なお当日の入会受付の際、身分を証明するもの(運転免許証、保険証、学生証など)が必要となりますのでお忘れなく。
貸し出し期間は二週間。
水曜日に借りたら翌々週の水曜日までに返却となります。
一回に二枚まで貸し出しいたします。
原則としてお貸しできるのはCD本体のみです。
歌詞カードなどはお貸しできませんのでご承知ください。

初回の棚は miracle-mule 厳選、
”今こそ聴きたいグッド・ミュージック・ベスト 560 くらい”
です。
お楽しみに。
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by MIRACLE-MULE | 2010-12-13 02:16 | ニューズ

カサノヴァ最後の恋

ブライアン・フェリー / オリンピア
Bryan Ferry / Olympia
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正直に言えばあまり期待していなかった。
もう現役感溢れる彼に会うことはないだろうから
本当にリタイアする日が来るまでリハビリに付き合おう、
そんなつもりで待っていたブライアン・フェリーの新作が素晴らしい。

衰えた自分を素材にしてここまで老いを問いつめ描いた作品の誕生は
ポップ・ミュージックの分野では極めて稀な出来事なのではなかろうか。
しかも当事者があのスタイリッシュなブライアン・フェリーであれば尚のこと。
でもそれは長い付き合いのファンであれば容易に予想のつくことだった。
確かにアルバムカヴァーで見る彼はいつも気取って見事にポーズを決めているけれど
あれは見苦しさ無様さを引き立てるための装置にすぎない。
初めての来日コンサートで
ネクタイがだらしなく垂れ下がりシャツの裾がはみ出すのもかまわずに
もう一度狂おしく愛してほしいと歌うフェリーの見苦しさに
ファンは肝を潰したものだった。
以降何度観てもそこだけはいつも変わらず
その過剰な見苦しさこそがフェリーを解く鍵だと知れた。
恋に狂って惨めな姿を晒し堕ちて行くことを厭わない、
どころか進んで堕ちて行くのがフェリーの恋の流儀と美学だ。
そこに歪んだ自己愛を読み取るのもまあ容易ではあるけれど。
(だから恋の相手は女に限らず元男であったりマネキン人形であったりもする)

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この恋狂いに自らの老いを重ね合わせることが多分今回(今後)のテーマなのだろう。
「カサノヴァ最後の恋」とでもいえばいいのだろうか。
これを描き出すために彼が採用したのは
ベスト・オブ・ブライアン・フェリーを新曲で綴る、というスタイルだった。
シャーマンが獣の力を借りて世界の秘密の一端を開示してみせるように
彼は過去の自分の力を得て老いらくの狂恋を一気に描き切る。
"Alphaville"は"I Put a spell on You"の
"One Night" は "Girl of My Best Friend" の翻案のようだし
"Heartache by Numbers "も歌詞の一節を "Girl of.." からそっくり引用していて
本作は93年のカヴァー・アルバム”タクシー”の影が濃く見えるのだけれど
冒頭の "You Can Dance "は”マムーナ”的に重く爛熟しているし
"Shameless "はゲイリー・ティブスそっくりのベースを含めてほとんど”マニフェスト”。
例のアンディ・マッケイのオーボエと深いエコーの"Song to Siren "はもちろん" アヴァロン"。
といった具合だ。
そして白眉の二曲。
死の入り口の花畑の如き透明なレゲエ"Reason or Rhyme"と
死の床にあって遠のく意識の中
シャンパンの泡のように明滅する過去の光景の数々を包み込み
そっと瞼に手を当てるが如き名曲”夜はやさし ”。
ソロ二枚目のアルバム・カヴァーでグレイト・ギャツビーを気取ったこともあるフェリーが
36年の後再びまとうスコット・フィッツジェラルド晩年の衣装だ。
そしてジョン・レノンのカヴァー”真夜中を突っ走れ”。
ジョン版”明日なき暴走”ともいえる「生」に溢れたヒットソングを
「夢は枯れのを駆け巡る」末期の夢に置き換えて息を呑ませ
最後は至極真っ当で普通の佳曲"One Night"で
何事もなかったかのように穏やかに幕を下ろしてみせる手さばきの鮮やかさ。
こころなし力強さと潤いが戻った歌声をダーク・ボガート演じるアッシェンバッハに
アルバム・カヴァーを飾る宿命の女(ケイト・モス嬢)をビョルン・アンドレセンのタジオ少年に
あでやかなサウンドをベネツィアの街と海辺に見立てた
フェリー版”ベニスに死す”と見ることもできそうだ。

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実際のところ彼はちっとも衰えてなどいないのだ。
というか衰えを力に転化する術をを身につけて
テーマとは逆に新たなピークを迎えようとしている。
前作”ヂィラネスク”でボブ・ディランに挑んだことの意味は思った以上に大きかった。
トノバンと今ちゃん(今野雄二)にも聴いて欲しかったフェリー・フリーク近年最大の収穫です。
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by miracle-mule | 2010-12-11 01:54 | 新着CD

痛いよう

またまた腰を痛めて泣きながら横になっています。
昨日仕事場でちょっとした力仕事の後、中腰になった途端腰に電流が走り
あっと叫んで中腰のままサルのミイラみたいに固まりました。
「どうしたんですか?」
『だいじょうぶ?」
と駆け寄ってくる同僚たち。
さも心配そうに声をかけてくれるのだが
覗き込むどの顔にも満面の笑顔が浮かんでいるのはどうしたことか。
まあいい、これでギックリも四度目だ。
救急車の世話になった四年前以来経験値も上がったし
そうした無慈悲な反応にも慣れている。
落ち着いたものである。
ただ痛くてちょっと泣いているだけだ。
痛いよう。

今日届いたブルース・スプリングスティーンの
Darkness on the Edge of TownのBoxセットに
かつてブルースがパティ・スミスに送った
"Because the Night"が入ってた。
うれしさのあまり笑顔で身悶えしたら
腰に焼きごてをあてられたようになって
また泣いた。
うれし泣きってこんなんですか。

腰に手を当てて泣いているばかりで音楽図書館開館の準備が進まない。
荷物の搬入だけは済んだものの他はまったく手つかずのまま。
サルのミイラに成り果てたmiracle-muleの明日の月はどっちに出ている?..?
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by miracle-mule | 2010-12-07 21:34 | day after day

リニューアル

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weekend books のHPがかっこよくリニューアルしました。
SHINPADOさんが丁寧に作ってくれて必倒株主兼清掃担当部長としても大満足
新しいアドレスはこちら
よろしくお願いいたします。
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by miracle-mule | 2010-12-06 01:32 | weekend books

音楽図書館リアル版

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音楽図書館 miracle-mule 開館3周年を記念して
weekend booksにてリアル図書館を今月15日に
どーんとグランド・オープンする予定です。
いや、あの、実を言えば
weekend books の店主がブログでリークしちゃったものだから
今泡を喰ってじたばたしている体たらくでありまして
ルールとレギュレーションの詳細は決まり次第
近々当ブログでご報告させていただく予定です。
って、ほんとに間に合うの?
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それ以前の問題として
フェリーやシルヴィアンやルーファスやスコットが充実してても
支持が薄そうだし
人気のJポップやボサノヴァはほとんどないし
こんな偏った品揃えで需要はあるのかなあ?
とにかく15日の夜営業(18時〜21時)で品定めしてみて下さい。
好きな音楽の話など聞かせていただけたらうれしいなん。
お待ちしております。
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by miracle-mule | 2010-12-02 00:12 | ニューズ