ニルヴァーナのピーター

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ピーター・アイヴァース/ターミナル・ラヴ
Peter ivers / Terminal Love

コードの締め付けからするりと身をかわし
クスクス笑い交わすようなヴァイオリンやハーモニカの調べと
いやらしいグリーン(スクリッティ)みたいなヴォーカルが織りなす
気高くも猥雑な彼の世界に浸っているうちに
斜め後方の天井付近からの視線を感じた
と思ったら直後には一転その視線の主になって
自分の背中など見つめつつあたりを漂っている。
ちょっと大げさに言うとそんな感じ。
自分が自分から抜け出す快感というものがあるとしたらこんなかなと
ついうなずいてしまう。
地面に落ちた大量の桜の花びらが風に吹かれて路上を転がって行く様は
いたずらな妖精がきゃあきゃあとじゃれあっているかのようで
01”アルファ・セントーリ(ケンタウルス座・アルファ星)の響きにそっくり。
浴びるように鳴らしては日々「離脱」しています。
85年頃だったろうか。
この世から本当に離脱してしまった彼の
アシッド・ジャズでアシッド・ブルーズでアシッド・ファンクでアシッド・フォークで、
でもそのどれでもない
分類されそうになるとやはりクスクス笑いながら逃げ去ってしまう
どこまでも自由な74年発表の第二作です。
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by miracle-mule | 2009-04-22 01:43 | アーカイヴス
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