新着案内/深い井戸

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ヴェティヴァー/タイト・ニット
Vetiver / Tight Knit

強烈なエゴや歪みを創造の動力にするのではなく
自身の内部の乾きを癒し空洞を埋めるために
ひたすら美しい楽曲とそれにふさわしい音を作り続ける、
そんな風に思えて仕方ないタイプの音楽家というのが確かにいる。
音楽という供物を求める井戸は貪欲で
音楽家が次々に曲を投げ込んでも満たされることを知らず
空洞は埋まるどころか次第に深さを増して
さらに美しい供物を要求します。
このユニットの要、アンディ・キャビックも、
ひと際深い井戸を心の内に抱え込み
終わりの無い井戸との対話を通してメチエを磨き
最上級の作品を生み出し続けているパディ・マカルーン(プリファブ・スプラウト)の系譜に連なる音楽家に違いない。
ドラマティックなマカルーンのスタイルに比べると
ドラマの筋や展開を離れて印象的なシークエンスを積み重ねる手法が
強く今を感じさせます。
80年代が強く香る03と07、ロクシーの”マザー・オブ・パール”似の10が特別にお気に入り。

個々の楽曲についてはsummerbreeze1さんのブログがとても参考になります。
年間通してベストアルバム選び!(気取らないのが魅力のフォーク・ロック・バンド..)をご覧下さい。
(新しい傾向の音楽に関するものとしては最高のブログだと思います)

ちょっと音圧低めですが03の”エヴリデイ”をどうぞ。

アルバム・カヴァーは星座表と森を組み合わせたもので
星空と摩天楼を合わせたプリファブの”アンドロメダ・ハイツ”と対を成すよう。

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黒プリファブ、白ヴェティヴァー。
CDのレーベル面はどちらも星座表になっています。
偶然かな?。

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by miracle-mule | 2009-05-02 22:55 | 新着CD
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