ボウイとスコットの”ナイト・フライツ”
この二月に初めてウォーカー・ブラザースのアルバム
”
ナイト・フライツ ”のタイトル・トラックをCDで聴いた時
にわかスコット・ファンの自分は心底驚いた。
これって歌付きの”
スピード・オブ・ライフ ”(ボウイのアルバム、”ロウ”の一曲め)じゃないの?
近頃すっかりスコット・ウォーカー中心史観に立っていたので
そうかスコットはこんなところでもボウイとイーノに影響を及ぼしていたのだな
これは大発見と勇んでクレジットを見てみると
”ロウ”より一年遅れの78年リリースとある。
ん?
逆?”ロウ”の影響で”ナイト・フライツ”が生まれたの?
こうしてスコット史観はあっけなくつまずいてしまうのだけれども
過日93年の購入以来ほったらかしてあった
ボウイのアルバム”ブラック・タイ、ホワイト・ノイズ”を
たまたま引っ張り出したぐうたらボウイ・ファンの自分は
その六曲目に”
ナイト・フライツ ”の文字を見つけて力尽きました。
You Tubeで見てステージでやってたのは知っていたけど
レコーディングまでしてるとは思いもせず
しかもそれは自分の手持ちのアルバムに入っおり
さらに十七年間気付かずにいたわけで
こうなるともはやファンとしてのみならず
人としてぐうたらのそしりは免れず..
スコットに憧れていたボウイの影響下に生まれたスコットの”ナイト・フライツ”を
十五年後にボウイがカヴァー?
二匹の蛇が互いの尻尾をくわえて輪っかになってる図が浮んで来る。
ふたりの影響の矢印は一方通行じゃなくて
ヴァレンタインとホワイト・デーみたいに行ったり来たりだったのか。
そのあたりの経緯、ご存知の方がいらしたら教えて下さい。